英語グレイゴBLOG (NHKラジオ講座ディクテ)

NHKラジオ講座(ラジオ英会話・実践ビジネス英語)のテキストには載っていない、番組中の会話を書き起こしています。

カテゴリ: ラジオ英会話


 

O: Chris, the rhythm of “I’m at the cafe.” Is it very different from “I’m a teacher?”
C: Absolutely not. I mean it may sound different, but basically it’s exactly the same rhythm. I, at the cafe. As we’ve said the verb to be is meaningless, so we’re going to focus on I, at the cafe. It’s the same.
O: I’m a teacher.もI’m at the cafe.も同じリズムで作られているということですね。be動詞を意識しないで主語と説明語句を並べる感覚です。The same question to you, Roza. “I’m sitting.” Does it have a different feeling from “I’m a teacher?”
R: Meaning-wise it’s different, but the rhythm is actually the same. I’m sitting. I’m sitting. It’s the same as I’m a teacher. I’m a teacher. See?

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION!

He’s at the station.

O: この文はbe動詞を使った説明型の文です。この文ではbe動詞の後ろに前置詞atを中心とした前置詞句が使われていますが、前回のWe’re happy. I’m a teacher.など形容詞、名詞を使った文と何ら変わりのないリズムを持っています。be動詞には相変わらず意味は無くHeを場所at the station(駅で)で説明している。ただそれだけのことです。He at the station. He = at the stationという気軽な意識で口から出せばいいだけのことです。実際に説明型の文で後ろにどんな要素が来るのか確認しましょう。
Gary was(ギャリーは)の後ろにはGary was angry(怒っていました)形容詞を使ったり、Gary was a chef.(シェフだった)名詞を使ったり、Gary was on duty.(勤務中でした)前置詞句を使ったり、Gary was fishing.(魚釣りをしていました)動詞ing形を使ったり、Gary was injured at school.(学校で怪我をした)過去分詞も使うことができます。

 
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O: be動詞、もう充分分かってるよという方も多いでしょう。でも、ネイティブスピーカーと同じようにこの動詞を感じているか、それが大切です。ちょっとローザに質問してみましょう。Roza, what is the meaning of the be verb?
R: Hm you know, it doesn’t really have a meaning. 
O: そうですね。ほとんど意味がないということですね。Chris, what do you think is the rhythm of a sentence with a be verb? “We are happy,” for example. 
C: Yeah, well, you know, as Roza said, since the be verb has no real meaning, the focus must be on the subject on whatever you want to say about it. So the rhythm is [] He is happy becomes he’s happy. He’s happy. So that balance there with the subject on whatever you want to say about it. 
O: そうですね。be動詞の文のリズムというのは主語とその主語を説明する説明語句の間に一定のリズムが生まれるということですね。be動詞にはリズムが置かれないよ、それが重要でした。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION

He’s an engineer. 

O: この型は説明型です。動詞の後ろに説明語句を置き主語の説明をする文です。heをengineerが説明するというわけですね。勿論ここまでは誰でも分かっていることでしょう。でも大切なのは文を作る意識。be動詞は単なるつなぎであるという意識です。Chris, can you give us another example?
C: Sure. How about this one? “We are happy.”
O: be動詞は何々です、何々という意味、というナンセンスな説明もあるんですけれども、実はbe動詞に意味はありません。 この文はweの説明としてhappyを置く、それだけの意識です。beは文の形を整えるだけのつなぎ言葉です。意味はない、意識はしないこと。それが大切です。この文はweとhappyこれが並べられている意識です。we happy, we happy という意識なんですね。
be動詞に意味はない。ちょっと不思議に思うかもしれませんが、その証拠はいくらでもあります。be動詞は普通弱くすばやく読みますよね。あるいは短縮形という形も非常にしばしば使われます。それは全て意味が薄いからです。例えばI love you.といった文でloveを弱くすばやくいいかげんに短縮して読むことなんてあるんですかね。例えばI love you.と言わなきゃいけない場面で、俺ちょっと英語得意だから短縮しようかなーI love you.とかですね。そんな風に短縮することは決して無いはずですよね。be動詞が短縮されるあるいは弱くすばやくいいかげんに読まれるのは意味が薄い、ほとんどないからなんです。さて、He’s an engineerというキーセンテンスは、he engineerということです。aは不特定のもののひとつ、つまりエンジニアの不特定のひとり。Chris, can you explain the feeling of a?
C: Sure. A is used when you want to say that there are many whatever like in this case engineers in the world and this guy is just one of those. So, an engineer.
O: このキーセンテンスの場合、世の中にたくさんいるエンジニアのひとり。特別なエンジニアではなくその中のひとりということですね。こうした主語 a + 名詞で説明するパターンは身分あるいは職業紹介の典型的な形として使われます。

GRAMMAR IN ACTION

私は教師です。私立高校で数学を教えています。
I’m a teacher. I teach math at a private high school.

O: たくさんいる先生の中のひとりなんですよというわけですね。

彼女は僕のガールフレンド。可愛いでしょう?
She’s my girlfriend. Cute, right?

O: 主語と説明語句を並べる感覚の説明型の文。先ほどはI’m a teacher. Iをa teacherで説明するという内容でしたが、ここではsheをmy girlfriendで説明しています。ここでも重要なことはbe動詞を意識しすぎないことです。そして後半のright?この間も説明しましたが軽い疑問をつける非常に便利な表現です。ローザさん、Right is important in conversation, right?
R: It is, it is, especially to sound more like a native speaker, right, Chris?
C: Absolutely. I think we should recommend this use of “right?” to everybody.
O: ネイティブらしく英語を話したかったら必須の表現だというわけですね。

君はすばらしいよ。とてもすばらしいスピーチでした。
You are amazing. That was such a great speech!

O: 最初のYou’re amazing. もちろん皆さんの中にはgreatなどを想像してくださった方も多いでしょう。勿論それでもすばらしい英作文です。でもそれよりももーちょっとレベルの高い強調をamazingとして置いているわけですね。そして後半ですね。That was a great speech.これでもOKなんですね。でももっともっと褒めてあげたいわけです。そこで更に強調するためにsuch aというのをつけているわけですが、Chris, what is the meaning of “such a?” Greater emphasis than very?
C: Exactly. I think it’s greater emphasis than very. It reminds me of like such as, which we use for an example. So such a great speech, we’re holding it up, like, this is an example of a brilliant speech. Such a great speech.
O: なるほど。ただのveryといって強調するわけではなくて何かつまみ上げてみんなに見せるように「これがまさに」という感じ。それがsuch aということなんですね。

 
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O: クリスさん、What does look for mean?

C: Well, look for simply means search like you forgot where you put your keys, so you go looking for them.

O: 例えば無くしたものを探す、searchと同じ意味だと仰ってますね。それではローザさん、What does look through mean?

R: Look through means to take a look inside.

O: look throughは中を見てみると仰っていましたね。



REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION

I’m looking for a guidebook on Spain.

You can look through it.


O: これらの文の形はどちらも自動型ですね。自動型は動詞の後ろに名詞が来ない形。この形は単なる動作を表します。ですが前置詞と結びついて何に向けてどのようにその動作が行われるのかを示すことがよくあります。lookというのはそちらに向く、あるいは視線を投げるという動作。最初のI’m looking for a guidebook.このlook forというのは「探す」。さて、どうしてこんな意味になるのでしょうか。それはね、forというのは向かうという意味合いを持った前置詞だからです。皆さんが何かに向かう時、例えばサルがバナナに向かってる時ってサルはどんな気持ちでいるんでしょうかね?勿論それはバナナが欲しいわけですよね。つまりこの向かうという位置関係は欲しいという意味合いにつながるわけです。あるいはwait for「誰々を待つ」。このフレーズも勿論このforというのは望んでいるという意味を持っているわけです。wait、待つのは誰に会いたいと思って望んで待っているのかだからwait forになるわけです。
さあlook forが探すという意味になるのは目をやっている、そして何かが欲しいと思って目をやっている。look+forの意味合いでこの探すという意味が出てくるわけです。
二つ目のlook throughは「目を通す」という意味ですが、何故そんな意味になるんでしょうか。その理由は勿論throughにあるわけです。throughという前置詞はトンネル状のものを通して、そこからある範囲の端から端まで、そうした意味を持っている前置詞です。それがlook、目を向ける、と結びついて、端から端まで目を通す。つまりこの場合は本の最初から最後までサーッとカジュアルに目を通していく、そんな感じで使われているというわけです。
自動型の動詞+前置詞という形はidiomとかphrasal verbと言われていますが、もちろん動詞のイメージと前置詞のイメージをしっかりと理解して組み合わせれば、その意味に到達できる非常に簡単なものなんです。
 
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O:  ここでrunという動詞が出てきました。Chris, what’s the meaning of run? Can you explain that?

C: Come on, 大西先生. Everybody knows the meaning of run! What a strange question. Anyway, it means physically moving your legs quickly to get somewhere, right?

O: その通りですよね。足を動かしてどっかに行くということですね。But here the verb is not being used in the ordinary sense of running, right, Roza?

R: That’s right. Here it was used with the meaning of managing or keeping it moving. 

O: その通りですね。もちろんrunの基本的な意味合いは走るということですよね。ですがここでは経営するとか運営するというわけですね。お店を動かし続ける、そうした意味で使われていたわけです。
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O: ダイアログではarriveという動詞が出てきましたが、Chris, can you explain a bit about the nuance of arrive?

C: Yeah, I think arrive is a bit boring because it’s just a simple action. It’s a flavorless statement of the fact of arriving. It’s not so interesting as a verb. 

O: arriveというのは非常に単調な、そしてつまらない動詞だって言ってますね。単なる目的地に(指を鳴らす)と行く単なる動作だと言うふうに仰ってますね。Roza, do you think arrive is boring?

R: Um maybe no boring, maybe a little bit colder. Maybe it’s just a little plain but it’s a very common word that’s used, so it’s important to understand and be able to use it. 

C: I mean it’s the basic, default verb, isn’t it?

R: Yes, exactly, exactly.

C: You’re going somewhere and you arrive. That’s it.

R: Yes.

O: まあboringというのは言い過ぎだったかもしれませんが、基本的にはあまりカラフルではない平たい動詞だと言うことですね。
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