O: クリスさん、What does look for mean?
C: Well, look for simply means search like you forgot where you put your keys, so you go looking for them.
O: 例えば無くしたものを探す、searchと同じ意味だと仰ってますね。それではローザさん、What does look through mean?
R: Look through means to take a look inside.
O: look throughは中を見てみると仰っていましたね。
REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION
I’m looking for a guidebook on Spain.
You can look through it.
O: これらの文の形はどちらも自動型ですね。自動型は動詞の後ろに名詞が来ない形。この形は単なる動作を表します。ですが前置詞と結びついて何に向けてどのようにその動作が行われるのかを示すことがよくあります。lookというのはそちらに向く、あるいは視線を投げるという動作。最初のI’m looking for a guidebook.このlook forというのは「探す」。さて、どうしてこんな意味になるのでしょうか。それはね、forというのは向かうという意味合いを持った前置詞だからです。皆さんが何かに向かう時、例えばサルがバナナに向かってる時ってサルはどんな気持ちでいるんでしょうかね?勿論それはバナナが欲しいわけですよね。つまりこの向かうという位置関係は欲しいという意味合いにつながるわけです。あるいはwait for「誰々を待つ」。このフレーズも勿論このforというのは望んでいるという意味を持っているわけです。wait、待つのは誰に会いたいと思って望んで待っているのかだからwait forになるわけです。
さあlook forが探すという意味になるのは目をやっている、そして何かが欲しいと思って目をやっている。look+forの意味合いでこの探すという意味が出てくるわけです。
二つ目のlook throughは「目を通す」という意味ですが、何故そんな意味になるんでしょうか。その理由は勿論throughにあるわけです。throughという前置詞はトンネル状のものを通して、そこからある範囲の端から端まで、そうした意味を持っている前置詞です。それがlook、目を向ける、と結びついて、端から端まで目を通す。つまりこの場合は本の最初から最後までサーッとカジュアルに目を通していく、そんな感じで使われているというわけです。
自動型の動詞+前置詞という形はidiomとかphrasal verbと言われていますが、もちろん動詞のイメージと前置詞のイメージをしっかりと理解して組み合わせれば、その意味に到達できる非常に簡単なものなんです。