英語グレイゴBLOG (NHKラジオ講座ディクテ)

NHKラジオ講座(ラジオ英会話・実践ビジネス英語)のテキストには載っていない、番組中の会話を書き起こしています。

カテゴリ: 入門ビジネス英語



S: プレゼンテーションの三要素というのはto whom(誰に)、what(何を)、how(どのように)、この3つですね。このhowという部分ですね。「どのように」というところを今日は考えていきたいと思います。「どのように」といっても、2つの要素があると思います。1つは内容ですね。コンテンツ。それから2番目は伝え方。デリバリー。私がロンドンにいる時にプレゼンテーションのセミナーに参加したんですけども、この2つについてね、講師が言ってたことを含めてですね、ちょっと受け売りになっちゃうかもしれないですけど話をしたいと思います。
まず内容ということについては、はっきりと、clearlyと。それから、もう1つはlogically、これは論理的にというと変ですけども、筋道を立ててというふうに考えればいいかと思いますね。それで2点目のですね、delivery、伝え方ですね。これについては2つのことをその講師は言っていましたね。まず1つ目は変化をつけるということですね。これは例えば高さ、全体的には落ち着いた感じで話をしていてもですね、強調するところはこういうふうに大きな声でまあちょっと音域を高くして話す、こんな感じになるんですかね。2つ目はアイコンタクト、なるべく聞き手に対して目を配りながら話をしていくということですね。ハンナさんはね会社のコミュニケーションビデオなんかを作製したりですね、そういったお仕事上やっているみたいですけれども、今まで作ったビデオの中でですね、これは凄いとか、これは面白かったな、というようなプレゼンテーションはありますか。

H: Actually I did a presentation for one company that had a script with a lot of very complicated technical scientific information but when it came to film this promotional video, they dressed me up in very breezy clothes and cute hair and had me act very excited and happy and energetic. I was really surprised because I thought it would have been serious but instead it was really fun and friendly.  
 
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S: 今日はですね、ネットワーキング、それも初対面で人と話すということについて考えてみましょう。私の経験から思うことは、人脈作りで大切なことは直接利害関係がない時に深めておくということだと思うんですね。「この人を利用しよう」という意図が見えると相手は身構えるものです。ビジネスという要素をいったん横に置いて、相手をひとりの人として見つめてはいかがでしょうか。商売とは関係ない部分で意気投合した相手というのは、不思議なものでですね、将来的に貴重な情報源になったりですね。また後、いざ何かを頼んだ時に快く助けてくれたりするものなんですね。特に海外では会社の看板を背負う以前に個人が前面に出る社会です。損得勘定を抜きにして個人の信頼関係を深めることが大切ではないかと思います。その意味で初対面では今ひとつ話が盛り上がらないという時もあまりガッカリすることはないと思います。人との出会いを楽しむ姿勢を持ってネットワークを前向きな気持ちで続けて行くことが大切だと思います。ハンナさんもね、俳優、声優という職業柄、色々な方とネットワーキングあると思うんですけども、どんなことを心がけていらっしゃいますか。

H: Well, actually I used to hate networking. It felt very impersonal but then I started thinking of people as possibilities, including myself. Every person you meet is like a new possibility open for you. 

S: なるほど。そうですね。ハンナさんはネットワーキングというのは好きではないということなんですけど。ただですね、自分が可能性、possibilityということに対してですね、意識するようになってからはそうではなくなったと。誰もが可能性を秘めているというところですね。そこに焦点を当てることが大切だということです。
 
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 S: 今日はちょっと無理な依頼をしたりされたりということについて考えてみたいと思います。急ぐ仕事を頼まなければならないという時にはどうしたらいいでしょうか。マモルは会社との取引で先方から契約書の原稿がようやく出来上がってきた、でも契約まであと一週間しかない。コメントのやり取りを考えると明日までに100ページぐらいの契約書のチェックを弁護士にお願いしなければならない。さて、弁護士にどう頼んだらいいかということですね。もちろん丁寧に依頼するということは当たり前です。でもI was wonderingだけでは足りません。こういった時は相手にとってのメリットを考えなければなりませんね。例えばこの契約は自分の実績ではなくて会社にとっていかに重要か、その重要な契約にとってその弁護士の働きや貢献がいかに鍵となるか、ということを熱っぽく語るということでしょうかね。それとこういう時に決め手になるのは以外にも普段の人間関係なんですね。普段相手のためのどれだけ汗をかいているか、それによって無理がどの程度きくか決まってくるのではないでしょうか。持ちつ持たれつ。西洋でいうとgive and take、これは世の東西を問わず共通している部分だと思います。
ハンナさんは無理な依頼をしたりされたりということはあると思うんですけども、どういったことがポイントだと思いますか。

H: Well, for instance, if someone asks me to do something that I can’t do right now or is very difficult, I first try to be very polite and let them know that I understand their need. Then I will let them know that it may take time but that I’ll do my best to do it as soon as I can. 

S: Very good point. ハンナさんはこう言っていますね。依頼されてすぐに出来ないという時にですね、まず丁寧にその要望について理解しているということをまず言いますと。それは時間がかかるかもしれないけども、できるだけ早くやるということを言うということですね。
 
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S: 今日は聞き返したり聞き返されたりといったことについて話してみましょう。まず相手の言っていることが分からなくて聞き返すときですね。決まり文句としてはI beg your pardon?とかPardon me?  Sorry? といった言葉がありますね。しかしこれをあまり連発し過ぎると相手がイライラしてくるんですね。あるとき弁護士事務所と契約書に関する電話会議がありました。電話会議ですから受話器に向かってみんなが話すわけですけども、pardonばかり言っているとそのうち相手がイライラしてくるのが分かるんです。というのは、ため息が「はぁ」と聞こえてくるんですね。そうなるとこっちも段々萎縮してきてしまって、多少分からなくてもいいかと聞き流してしまうんですよ。でもそれをやってしまったせいで後で誤解が生じて軌道修正に労力を取られたことがありました。ですので原則は聞き流すという誘惑に負けないこと、そして少しでも聞き取れる部分がある場合は、今日のシーンでジュンがsteep learningと言っていたように、オウム返しの方法をお勧めします。このオウム返しには実は凄いメリットがあるんですね。Pardon meだと、また同じ文章を繰り返される可能性が高いんです。極端な場合何度聞いても分からないことがあります。一方オウム返しをすると、どこまで聴き取れているのかということが相手に明らかになるので、今日のシーンのように噛み砕いて言い直してくれることが多いんですね。
さて、ハンナさんもね、日本語学習されてて、聞き返したり聞き返されたりとかあるかと思うんですけど、どんな経験がおありでしょうか。

H: If I can understand part of what they’re saying, I try to ask for more information by saying something like “I know what A is but what do you mean by B?” That way the question I’m asking is specific. 

S: That’s a very good point. 今ね、ハンナさんが仰ってたのは、一部が聞き取れない場合、一部が分からない場合に、例えば”I know what A is” Aという部分は分かると。”But what do you mean by B?” Bというのはどういう意味ですかと、いうふうに聞き返すということですね。これによって質門が具体的になるということです。

 
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S: きょうは転職した後のですね、元上司とか同僚とかとのコンタクトについて考えてみたいと思います。私がロンドンに駐在している時に感じたのは、ロンドンの金融街、ロンドンでは通称シティと呼ばれているんですけれども、その金融街、シティで働いている人たちは前の職場とのつながりを非常に大切にするということです。元の仲間が集まることは日常的に行われています。また元の職場の上司と食事をしたり飲みに行ったりということも少なくありません。イギリスの名物ともいえるバプというのはそうした再会の場、情報交換の場です。シティでは昼食時はもちろんのこと、夕方も若干フライング気味で四時半ぐらいでしょうかね、パブはビジネスパーソンでごった返しています。
ハンナさん、アメリカでは転職というのはよく行われているんですけれども、前の職場の同僚や上司とどういうふうにコンタクトを続けるでしょうか。

H: When keeping in touch, we like to say “Keep it short and sweet.” For instance, it’s nice to send an email every once in a while but make sure it’s a nice and short one. Just asking how are you, how have you been? A long email feels like a burden. The person you’re talking to has to respond with another long email. But just keeping the email nice and short can make them feel more comfortable. Also, maybe just going out for a coffee or saying “Hey, let’s go get a coffee.” is a nice way of getting together face-to-face and keeping in touch without any pressure or feeling that they have to give you anything or respond in a special way. 
 
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