O:  ここでrunという動詞が出てきました。Chris, what’s the meaning of run? Can you explain that?

C: Come on, 大西先生. Everybody knows the meaning of run! What a strange question. Anyway, it means physically moving your legs quickly to get somewhere, right?

O: その通りですよね。足を動かしてどっかに行くということですね。But here the verb is not being used in the ordinary sense of running, right, Roza?

R: That’s right. Here it was used with the meaning of managing or keeping it moving. 

O: その通りですね。もちろんrunの基本的な意味合いは走るということですよね。ですがここでは経営するとか運営するというわけですね。お店を動かし続ける、そうした意味で使われていたわけです。

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REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION

My dad runs this restaurant. 

O: さて、runを使った形が出てきました。この文の型は?さあ、runの後ろにthis restaurantといって名詞が1つありますよね。これは他動型です。さて他動型の意味を覚えていただいていますか?そう、動詞の力や働きかけが直接目的地に及ぶという形。これが動詞の後ろに名詞を1つ置いた他動型の意味でしたね。
さあ、それが分かればこの文がどんな意味を持つかというのは、もう皆さんお分かりいただけるんじゃないでしょうか。runの力がthis restaurantに及んでる。走る力がthis restaurantに及んで、「走らせる」という意味になっているというわけなんですね。
さあ、多くの方はrunは経営するっていう意味だよっていうふうに覚えているかもしれません。でも、そんな訳は覚えなくても構わないんです。この形はrunさせるになるんだよ、それで十分なんです。経営するという意味だけではなく、run the engineと言ったら車の整備士さんがエンジンをチェックのために動かすという意味になったり、あるいはrun the program、プログラムを走らすという訳になったり、あるいは総理大臣がrunning this country、この国を運営する、そうした意味合いにもなったりするわけです。決まった訳なんかを覚える必要はない。覚えなくちゃいけないのは「runさせる」という気持ち、ただそれだけなんですね。
それじゃあ同じrunという動詞を使って文型を変えてみましょう。

He runs fast. 

O: こちらは動詞の後ろに名詞のない自動型。自動型はどういう意味を持ってましたっけ?単なる動作です。だからこの文は、彼は走りますよ、動作をしますよ、という文です。「彼は走るのが速い」という意味になるわけです。run in the park、全く同じ形になるわけです。





GRAMMAR IN ACTION


私は学生を座らせて彼女とよく話し合った。
I sat the student down and had a good talk with her. 

O: ここではsit、座る、という動詞が他動型で使われていたのにお気づきいただけましたか?sit、座る、の力がthe studentに及ぶ、つまり「座らせる」というふうに使われているわけです。Chris, can you explain the situation here?

C: Yeah, well, you know, I was deputy principal of a school in Australia and all the bad kids were sent to me, right? So, when I wrote this I was just imagining a very badly behaved girl and I needed to sit her down and give her a good talk explaining what was, what she was doing wrong etc, and try to make her better. 


O: クリスは昔教頭先生だったんですね。そして行儀の悪い生徒を呼び出してしっかりとお説教をしたということなんですね。そうした状況だと思っていただければこの文がよく理解できるんではないでしょうか。


クリスはワサビが食べられない。

Chris can’t stand wasabi.

O: この使い方…
C: It’s true! It’s very true!
O: 実話だそうですが。さあ、ここではstand、立つ、が他動型で使われています。もちろん、立つ、という自動的な意味では皆さん十分慣れている単語ですよね。この動詞は他動型で「支えて立っている」という意味で使うことができるわけです。支えて立っているから「耐える」という意味で使われているんですね。皆さんの中にはクリスはワサビが食べられないという日本語から、Chris can’t eat wasabi. という文を考えられた方がいらっしゃると思います。Chris, is it possible to say “Chris can’t eat wasabi” here?

C: Sure, it’s possible but the meaning changes slightly and you would think it referred more to an allergy. I can’t eat wasabi because of an allergy. 

O: なるほど。じゃあこの日本語をアレルギーかなにかがあって食べられないんだと、食べたら体が悪くなっちゃうんだと、そうした意味として解釈するんだとすれば、Chris can’t eat wasabi. これはパーフェクトな文だということですね。
さあ、ローザさん、ここではstandという単語が嫌いだと、耐えられない、という意味で使われているわけですが、もっと他に同じ状況で使える動詞ってありますか?

R: Yeah, you could say something like “Chris hates wasabi.” Or “Chris dislikes wasabi.”


 

O: Chris, native speakers are so sensitive about sentence patterns, right?
C: Absolutely. I mean, basically English is a pattern-based language, so without knowing the patterns, it’s going to be very difficult to understand the meaning of sentences, isn’t it?
R: Chris, I was about to say the exact same thing. 
C: That’s wonderful.
O: そう、英語はパターンで出来ている言葉。だからそれが分からなかったらもうどうやって解釈していいか分からなくなってしまうということですね。